Tuesday 19 July 2016

Agapanthus:アナベルの白とアガパンサスの青と黄色い百合

梅雨があけましたか?
まだみたいですね。

芹ガ沢南交叉点近く、北海道的な直線道路。
ここは見晴らしがよく、絶好の写真撮影スポットになっています。
正面に横たわる八ケ岳、右手の並木は「風除けの松」と呼ばれる防風林です。
View Yatsugatake mountains from Serigasawa, Chino-shi
芹ガ沢から八ケ岳連峰を望む
一番右が硫黄岳、真正面の3ピークスは右から、箕冠山(みかぶりやま)、根石岳、天狗岳。この山の左手のコルが中山峠、それを境に左が北八ケ岳、右が南八ケ岳と(人間は)呼び分けています。

これが八ケ岳連峰の最北端、蓼科山。
別名、女神山(めのかみやま)、諏訪富士、etc.
Mt. Tateshina (2531m)
蓼科山
標高2531mとかなり高いですが、何せこの写真を撮っている場所の標高が既に約1000mです。
登山口はもっと高いです。
例えば女乃神茶屋登山口は1750m。頂上との標高差はたったの804m。

6月末に北海道に行った際、天気さえ良ければ羊蹄山(蝦夷富士)に登る予定でしたが、あちらは登山口から頂上まで標高差にして1500〜1600mもあります。倍くらいハードなはずですね。来年にでも再チャレンジしたいものですが。

ポニーハウスにレタスを買いに行きました。
ポニーハウスの庭
アナベルが見事

ポニーハウスの犬アンジェ
(スペルはAngeですか?)

私はいつもアンジーと呼んでますが本人は気にしてないみたいです。

作業場ではポニーママがサラダブーケを作成中。



日向に連れ出してモデルになってもらいました。





レ・スリズィエの庭はすっかり夏の庭になりました。

日射しも熱いうえに湿度も高く蒸し暑い。庭仕事は木陰で鉢の植え替えなど。
東京での経験とくらべればこんな暑さは暑いうちに入りません、と言いたい所ですが、十分熱中症になれるくらいの暑さではあります。

このアナベルはポニーハウスのアナベルの株分けです。
ママが「今年こそはヒコバエを引っこ抜いて持って行ってよ。もう増え過ぎちゃって。」とおっしゃって下さいましたので、秋には有り難くガッポリと掘りに行きます。そうすると一気に3年分くらい時間が稼げるなと内心ガッツポーズ。(秋に掘りに行く時間があるといいんですけどね。いや、ここは相当無理をしてでも行かなくては)
Agapanthus and Hydrangea arborescens 'Annabelle'

まだ最後のハナショウブが咲き残っているのですが、アガパンサスがこんなに咲いてしまったらもう「夏」だと認めない訳にはいきません。

オリエンタル・ハイブリッドの百合まで咲き始めてしまいました。
毎年一番早いですね、'イエローウィン'。
Lilium 'Yelloween'
Oriental-trumpet hybrid (OT Hybrid)
'イエローウィン'
おや?そうですか。これはオリエンタルハイブリッドじゃなかったんですか。オリエンタル=トランペット・ハイブリッド。
非常に丈夫。ウイルス病に強いです。
この黄色は悪目立ちしない色なので合わせやすくて良いです。今年の秋にはもう少し球根を足しましょう。

本来、黄色い花は好きじゃないんですが百合の場合別格というか、何故か「いい」と思うんですよ。「金の百合」って感じですね。コンカドールや黄金オニユリや夕菅も好きです。
Physocarpus opulifolius 'Mazeruto Brown'  
Agapanthus, Cercis canadensis 'Silver Cloud'

左の茶色い葉は、アメリカテマリシモツケ 'マゼルトブラウン'、まだ鉢植えのまま。春に花が咲きましたが、茶色い葉っぱと薄ピンクの丸い花がとてもいい感じでした。
今回初めてスペルを認識したんですが、これはもしや「混ぜるとブラウン」という意味でございましたか?ディアボロからの選抜種。日本産です。それはそれは。
北海道では3mくらいありそうな立派な'デイアボロ'があちこちに植わっていましたが、この庭でそこまで大きくなられると持て余すでしょう。
「剪定で1mくらいにできます」という記載を信じて剪定します。

アガパンサスの背後の白い葉はアメリカハナズオウ 'シルバークラウド'。
一度も行かないうちに閉園してしまった今は亡き宝塚ガーデンフィールズの写真で見て良さそうだと思って入手しました。
アメリカハナズオウと言えば最も有名なのは'フォレストパンジー'です。あの銅葉が魅力で買おうかとも思ったんですが、写真を見ると花の色がずいぶん濃厚なピンクなんですよ。そのせいでイマイチ食指が動きませんでしたが、シルバークラウドはちょうどいい感じのピンクみたいでしたのでこれにしようと。
しかし珍しいらしく、苗木があまり売っていません。やっと見つけました、しかも安くはない。これで鉄砲虫にやられて枯れたら嫌ですねー。
植え場所未定。日向では葉焼するから半日陰がいいとの事。蓼科なら日向に植えても大丈夫じゃないかと思いますけどね。
Agapanthus cv. 'Blue Diamond'
'ブルーダイアモンド'

アガパンサスが、咲いたのはいいのですが、ほとんどの品種が同時に咲いてしまったような気がします。早生、中生、晩生、取り揃えて、なるべく長く花が続くように謀ったつもりだったのに当てが外れました。
今年はハナショウブもそんな感じでした。早生も中生も晩生もほとんど同時で何故か早生の物が晩生より遅く咲いたり。
今年だけの特殊事情だといいんですけど。
Agapanthus cv. 'Aogasumi'
'青霞'

まだ遅咲きで咲いていない株がありますが、果たしてこれから蕾が上がるのか、それとも今年は咲くつもりが無いのか。
Agapanthus cv. 'Indigo Boy'
'インディゴボーイ'
6月の北海道旅行で、嬉しい事にイコロの森のナーサリーで耐寒性の高いアガパンサスを数種類発見しました。もちろん買い込みましたとも。




耐寒性が高いと言ってもHardiness Zone 7ですけどね。うちはHZ 7aなので、これで行けるはずです。(本当かな〜)
というか、この苗達はイコロで冬越ししてるんじゃないんですか?イコロなんかHZ 7どころじゃないと思います。HZ で言ったら 5くらいになりそうな気がしますけど。

今前庭で咲いているアガパンサスは皆鉢植えで、冬は室内の寒い部屋に取り込んで冬越しさせています。
私にとっては、アガパンサスとはそこまでしてでも咲かせたい花の一つ。
大分株が大きくなったので、今年は株分けの上、半分は屋外での越冬にチャレンジするつもりです。
こんな、青と呼んでもいいくらい濃い青紫の、しかもこんな特徴的な形の花が庭植えで大量に咲いたらどんなにいいだろうと思います。ハナショウブと同じく端境期の救い主。しかも青系。超重宝。しかし耐寒性が弱い(物が多い)。

アガパンサスの耐寒性については、10年来、日本の苗屋の記載はほとんど当てにならないと思ってきました。いえ、アガパンサスに限らず何でもです。
耐寒性 関東以西で屋外で越冬出来ます。」とかって、何それ。腹の立つ記載ですね。

品種を作成しているナーサリー自体が暖地にあって寒冷地テストができないのは仕方ないですけど、タキイとかサカタとか、全国に売ってるんだから、データを集めればいいのに。外国産の品種ならHardiness zoneの記載があるんだからカタログに印刷すればいいのに。

アメリカやカナダでも耐寒性のあるアガパンサスのニーズは高いようです。
最近になって 'Headbourne Hybrids'と言う種類(複数?)はHZ 5だと知って、何とか入手出来ないかとネットをさまよっていました。そうしたら、ミヨシペレニアルガーデンであっさり苗に出くわし、2種類を買い込んで庭植えしたのが一昨年。今年はそのうちの一つが一本だけ花茎を上げてきました。これはもう少し日向に植え直しましょう。もったいない。

今回買い込んだイコロの苗も、今年の花は期待してなかったのに2種類が蕾を上げてきました。楽しみです。


薔薇も(まだ)咲いています。というか一番花と二番花の境がはっきりしない物が多いです。何せツルなので。
Rosa 'New Dawn'
遅咲きで、一旦咲いたら長期間ずっと咲き続ける薔薇。
香りは強くないが、たくさん咲くと辺りが香る。
上品な顔して強靭な薔薇。
Rosa 'Shinsetsu'
ニュードーンの子の'新雪'も咲き続けています。
Rosa 'Shinsetsu'
'新雪'。夏も変わらぬ美しさ。
樹の強靭さも花持ちの悪さも親譲り。
親と違ってほとんど全然、というか正直に言ってまったく香り無し。
おかげでコガネムシが寄り付かないのはメリットではありますが、
「香らぬ薔薇は、笑わぬ美女の如し」ですからね。
いいんです。それでも愛でています。
どうせだんだん背が高くなって、パーゴラの上とか手の届かない所で咲くようになるんでしょうから、香りがあっても無くても同じです(無理矢理)。